ROOT70 LOUNGE

 

 
 
 
 

SENE

SENE-Special Interview

2007年『PAVEMENT SPECIAL』でデビューを果たし
日本屈指のトラックメイカーHIMUKIの2nd Album『My Book』に収録された
"HOLD ON"ではB-boyたちを虜にした、新人にしてクラシックを生み出した孤高のMC。
その余韻が冷める間もなく更にスキルに磨きをかけ
ROOT70 LOUNGEより2nd Album『Anywhere But Here』をデジタル配信限定でリリース。




<SENEインタビュー>

Q.あなたのバックグラウンドについて教えて下さい。

A.初めてマイクを取ったのは12歳の時だったんだ。
俺の兄貴はDJをやっていたんだけどね。
ある時、彼がDJをしている時に友達の前で俺にラップをやらせたんだ。
みんな兄貴の友達だったから俺よりもはるかに年上の人たちばかりだったよ。
そこで俺は笑いものにされたんだ。俺も思ったよI suckedだってね(笑)。
あの時のことは今でも覚えているよ。
悔しくてさ。すぐに家に帰ってリリックを思いつくままに書いたんだ。
俺の場合は楽しくて始めたというよりも、
あのまま笑いものにされて終わるのが悔しくて始めたっていう感じだったね。
あの後、彼らの前でもう一度パフォーマンスした時には
同じ人間がマイクを持っているとは思わなかったよ。
これが俺の始まりだね。

Q.あなたが最も影響を受けたアーティストを教えて下さい。

A.んんんん。凄くたくさんいるね。思いつくままに挙げてみると、、、
Mos Def, Big L, Jay Z, Busta Rhymes, Common, De La Soul.........
駄目だ。ここでは言い切れない。また今度にしよ(笑)

彼らは決してリスナーに媚を売るような音楽を作らないんだ。
次は何が受けるかな?とか、こうした方が今の流行かな?とかね。
お客の反応を心配してなんかないんだ。
ただ自分たちが持っている感性を素直に音楽で表現しているだけなんだよね。
ビッグセールスを記録するかしないかの問題は後から付いてくるものだと
思っているんじゃないかな。
そして彼らは大きな扉を開けてくれたんだ。
それは俺たちのような次の世代が何にも制限されずに表現できる入り口だったんだよね。


Q.ニューヨークのブルックリン出身とのことですが、今はカリフォルニアに住んでいるそうですね。なぜカリフォルニアへ移ったのですか? 

A.17歳の時に一人でカリフォルニアへ来たんだ。
ブルックリンでの学生時代は正直言って優等生となるような学生ではなかったね。
とても学力の低いクラスにいたし、小さい学校だったから問題も本当に絶えなかった。
ある時、知り合いから友達を紹介されて、カリフォルニアにある彼らの家に遊びに行ったんだ。
夏休みだったと思うよ。
カリフォルニアに着いた時はここが同じ国とは思えなかったよ。
新しい世界のように思えたし、ここには新しいチャンスがあるように感じたんだよね。
ニューヨークにいる多くの友達と離れることは辛かったけど、学校を卒業したらカリフォルニアへ来ようって決めたんだ。もちろん一人だよ。17歳の時だったね。
それからは生計をたてる為に色々なところで働いたな。コピー屋なんかでも働いていたよ。
今でもニューヨークへ戻ることはあるけど、俺の拠点はカリフォルニアに置いているよ。


Q.あなたの音楽の活動拠点はどこですか?
 また一緒に活動しているアーティストやクルーがいたら教えて下さい。

A.活動拠点は世界中だよ(笑)。
多くのアーティストと関わっているけど、
現在ほとんどの作品はスイス出身のプロデューサーChiefと作っているよ。
それとCOSSとBLU(myspace.com/bluroc)かな。
中でもBLUは今もの凄い勢いで伸びている西海岸を代表するアーティストだね。
今年"BELOW THE HEAVENS!"というアルバムをリリースしたんだけど、07年の傑作だよ。
俺はもう何回聴いたか分からないね。とにかくカッコいいからみんなも必ずチェックするべきだよ!


Q.音楽活動の他にも学校で働いていると聞きましたが、あなたは教員でもあるのですか? 

A.そうなんだ。知り合いの紹介で学校で働いていたんだよね。
でも今は学校を辞めて音楽活動の方に専念しているよ。
学校で働いていた時には実際にはアシスタント/講師の方が正しいかもしれないね。
生徒たちにかこまれての仕事は本当に素晴らしい時間だったよ。
俺が担当していた生徒は4歳から11歳くらいだったんだ。
彼らはすべてのことに対して物凄く敏感で素直に興味を示すんだよね。
本当に無邪気で、感情や表現力もとても豊かなんだ。
大人になるにつれて薄れてしまうような大切なことを彼らは思い出させてくれたよ。
そのような経験が俺の音楽に影響していることは間違いないと思う。
特に表現力については、おそらく多くの部分を占めていると思うな。
教育とは言うけども、教えるということが逆にこんなに教わることだとは思わなかった。
学校では教育者も生徒と共に学び成長していく所なんだってことを俺自身も学んだよ。
本当に素晴らしい経験と時間だったと思うよ。

 

Q.あなたがリリックを書くときは、何から影響を受けますか?

A.すべてだよ。俺の周りにあるものすべてから影響を受けているよ。
もちろん俺自信からも受けているし、友達、家族、日常生活............
リリックの内容は、俺自信が経験したことや思っていることがほとんどだね。
暴力やお金、ドラッグや女の子のことがメインでないのは確かだよ(笑)



Q.今アメリカのヒップホップを大きく分別するとウエストコースト、イーストコースト、サウス、
デトロイトなどのスタイルがありますが、あなたの作品は独自のスタイルがあるように感じます。
あたな自信はご自分のスタイルをどのように感じていますか? 

A.俺はサウンドトラックのような作品を作りたいと思っているんだ。
映画のサウンドトラックじゃないよ(笑)
もし誰かが俺の作品を聴いた時、その人の人生の中でバックグラウンドミュージックの
一部になれるような作品なんだよね。
だからイーストコースト、ウェーストコースト、サウスサイドのように色々なサウンドが
分かれているけれども俺は特別に意識したことはないんだ。
そもそも俺はウェストコーストにいるイーストコーストラッパーだよ(笑)
俺の環境が変わってしまったように俺の音楽も自然と変わってきたし、
それはどこのグループやカテゴリーにも偏ることのないSENEのサウンドなんだよね。
ただ出身がブルックリンっていうだけだよ。
俺は自分の表現したい音楽を作品として残していきたいだけだし
自分の感性を素直に形にしてきたいと思っているよ。
そしてジャンルを超えて良いと感じたものはどんどん学び吸収していきたいな。
自分の音楽をこれからも積極的に追求していきたいと思ってるよ。


Q.今回のアルバムのコンセプトを教えて下さい。

A.そうだね。
ヒップホップを聴いたことがない人でも聴き易い内容にしようと心掛けたかな。
「よく分からないけど何かカッコいいねぇ」っていう具合でも全然構わないと思ってるんだ。
コアなヒップホップファンだけに作った作品ではないよ。
そもそもひとつのジャンルにこだわる必要はないと思っているからね。
良いと思った作品を手に取って楽しむべきだと思うから。
ヒップホップを聴くというよりはSENEっていうアーティストの作品を楽しんでもらえれば嬉しいかな。
それがたまたまヒップホップだったていうだけだよ。
アップテンポなトラックも2曲ほど収録しているけど、残りの曲は本当にゆったりとした雰囲気のものを入れたんだ。
こうゆう作品だったらチルアウトしながら楽しめるかなっていう流れにしたかったんだ。
週末の夜がだんだんと更けていくようなあの感じ。一番良い時間だと思わない?
俺自身が欲しいなって思える作品にしたいとはいつも思っているよ。
捨て曲はないつもりだよ(笑)


Q.どのようにしてPrefyx,Chief,Teremと出会ったのですか?
また彼らについて教えて下さい。

A.Prefyxは俺がカリフォルニアに来てから初めて出会ったMCだよ。
当時のプロデューサーが連れて行ってくれたスタジオで彼の共通の友達を通して知り合ったんだ。
そして2回目のレコーディングに行った時も、またPrefyxがいたんだよ(笑)
そこで一緒にリリックと曲を書き始めてレコーディングもしようって具合になったんだ。
あれから3年が経ったけど、彼は本当にDopeになったよね。
凄く個性的だし、彼のソウルフルなスタイルはライブで間違いなくオーディエンスを沸かせるしね。
彼がどれくら素晴らしいかは作品を聴けば分かるはずだよ。
(www.myspace.com/herdsmen)

Chiefはね、あるプロデューサーから彼のトラックを紹介されたんだ。 スイスにこんなトラックメイカーがいるってね。
俺は彼のトラックがすぐに気に入っちゃってさ、ラップをレコーディングしてすぐに送り返したんだ。Chiefの作品を紹介されてから2時間以内の出来事だったよ。
そうしたら次の日にChiefから14曲のトラックが送られてきたんだ(笑)数週間以内に俺もレコーディングを仕上げたんだけど、彼との仕事はこんな感じで始まったんだ。
もし「Jazzを知ってるぜ」って思うなら、Chiefのトラックを聴く前にそんなことを言っちゃ駄目だよ(笑)
ChiefはFEELIN MUSICっていう自分のレーベルを持っているんだけど、ここからリリースされる作品は本当に素晴らしいものばかりだからみんもチェックするべきだよ。
(www.myspace.com/chiefbeatmaker)
(www.myspace.com/feelinstudio)

 

Teremはフランス人でFEELINのプロデューサーだよ。Chiefから紹介してもらったんだ。
プロモーションで俺がChiefとスイスにいた時にTeremのトラックを渡されたんだよね。
そこで、俺はまたしてもそのトラックが気に入ったんだ。
スイスから帰ってきてすぐにレコーディングした曲が"Fuckin Me Up"だね。
凄くメロウな仕上がりで最高の出来だと思うんだけどどうかな(笑)???
彼はChiefと同じように本当にたくさんのトラックを俺に送ってきてくれたよ。
そして俺はひたすらリリックを書き続けたんだ。
これは最近の話だよ。
(www.myspace.com/terem)

Q.アルバムの中からあなたのお薦めの曲を挙げて下さい。

A.難しいことを聞くね(笑)
捨て曲がないって言ったはずだよ(笑)
そうだな。挙げるとしたら"Lovely..So Lovely...", "Mistakes", "Madness" かな。


Q.あなたの次のプロジェクトを教えてもらえますか?

A.それは言えないんだ(笑)。
常にここをチェックするように(www.myspace.com/brooklynsene)!

Q.来年はあなたにとってどのような年になりそうですか?

 また他のアーティストとの予定などがあれば教えて下さい。

A.来年はたくさんの予定を控えてるよ。
ステージやレコーディングやソファで横になったり(笑)
でも本当に色々なアーティストとプロジェクトを進めて行くつもりだよ。
みんなが気に入ってくれる作品も多く出来ると思うな。
楽しみにしていて下さい。

Q.最後に一言お願いします。

A.Be true to you.
Do you.
God Bless.




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Senefront.jpg picture by naobushi2000
■SENE 『ANYWHERE BUT HERE...』
-アルバム価格:¥1,500
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